基本理念・院長挨拶
基本理念
患者さんに優しく信頼される病院づくりをめざしています。
基本方針
- 地域住民の信頼を得られる、質の高い医療を行います。
- 人格と権利を尊重し、愛のある医療を行います。
- 町立病院として公益性を重視します。
- 人間性にあふれた、働きがいのある病院運営に努めます。
院長挨拶
1月1日に発生した能登半島地震は、まさに晴天の霹靂であり、被災された多くの方々の生活に大きな影響を与えました。奥能登の医療機関は、建物の損傷は軽微であっても、電気・水道のインフラの破壊と職員の被災により、医療機能が維持できない状況に陥りました。その後、半島特有の交通条件が厳しい中、被災地区からの域外への患者搬送は速やかに行われ、避難所を含め大きな二次災害を生じることなく対応できたことは、賞賛に値します。これらは、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の経験から、DMATを含めとする組織による災害対応が速やかに実施されたお陰と言えます。
当院は震源からはなれていることと免震構造により、幸い病院自体にほとんど被害はありませんでした。地震発生直後には避難所として近隣の方々を受け入れ、その後は被災地の方々の入院治療に対応しております。入院された方は、地元へ戻りたいとの思いがありますが、帰ることができた方はほんのわずかで、まだまだ見通しは立ちません。
当院は、新型コロナウイルス感染症の蔓延、昨年の落雷にょる停電、そして今回の震災と、ここ数年で様々な危機に遭遇しました。私たちはこれらの経験を糧として、予期しない出来事においても医療機関としての責務を果たす所存です。これからも信頼される病院として成長するよう努力しますので、よろしくお願い致します。
令和6年4月1日
町立宝達志水病院
院長 西澤 誠